ぬこモフ

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   ● 【ライトノベル】吾輩は猫になっちゃった(仮 第19話
   ● 【ライトノベル】吾輩は猫になっちゃった(仮 第14話
   ● 【ライトノベル】吾輩は猫になっちゃった(仮 第13話
   ● 【猫絵】ランちゃんを描いてみた!その2(水彩画)
   ● 【爆笑&激カワ】猫としっぽver.2(猫GIF動画9枚)


【ライトノベル】吾輩は猫になっちゃった(仮 第19話

<<これまでのお話>>

はじめに


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第11話><第12話><第13話><第14話><第15話

第16話><第17話><第18話



<<第19話>>


 僕とママは綾さんと動物病院で一日過ごした後、登別温泉の緑雲荘まで綾さんに浜省のかかる車で送ってもらい、足湯でみんなで夕食を食べた。辺りはすでに真っ暗になっていた。

 綾さんは昨日のレポートや僕らのごはんの準備でほとんど眠っていないのか、ものすごく眠そうだったし、肩も凝っているのか、夕食の最中に何度か目を閉じたり肩に手をやって首をグルグル回したりしていた。

ママはそんな綾さんに気づいたらしく、食事が終わるといつもは綾さんの膝の上に乗るのだが、今日は綾さんの後ろのベンチの背もたれにジャンプすると綾さんの肩を揉み始めた。

「綾さん、いつもありがとう。お疲れ様。」

「サクラちゃん、マッサージ上手ね。気持ちいい。」

「こう見えても緑雲荘の看板猫ですからね。」

綾さんは気持ちよさそうな顔をして微笑んでいる。

 

 僕もママと同じように肩をマッサージしたかったのだが、ベンチの背もたれまでジャンプできそうにないし、背もたれに飛び乗っても綾さんの肩に届きそうにないので、ママの見よう見真似で綾さんの足を揉んでみる。右手と左手を交互に突っ張る感じで綾さんの左腿をグイグイ押していく。

「ココアくんもマッサージしてくれるの?あはは。」

綾さんはママの真似をする僕のマッサージが面白かったのかケラケラと笑っていたが

「じゃぁ二人のマッサージ師にちゃんとマッサージしてもらおうかしら。」

と足湯から足を出してベンチにうつぶせになった。

 

 ママは肩担当、僕は腰担当ということで、二人で綾さんのマッサージをする。手だけでは効率が悪いので、足も使って綾さんの上で足踏みをしてみた。

「はぁー。気持ちいい。二人にマッサージしてもらうなんて、贅沢ね!私寝ちゃいそうだよ。」

そう言ったのも束の間、綾さんは本当に眠ってしまった。

 スースーと寝息を立てる綾さんをマッサージしながら、綾さんの日常をずっと考えていた。綾さんは今日、朝の6時にはすでにごはんを作り終えていた。ということは、6時前には起きているのか、はたまた全く寝ていないということになる。それから一緒に食事をして、動物病院に行き、綾さんは一日中走り回っていた。そして今はもう夜。これから綾さんは札幌まで帰ってまた勉強をしてから寝るのだろうか。綾さんはいったい何時に寝ているのだろう。

 そんなことを考えながらマッサージをしていた。僕は綾さんの腰から足にかけて足踏みしながらマッサージをしていると、デニムをまくった素足がめちゃくちゃ冷えいることに気付く。

「ママ、そろそろ綾さん起こさないと体が冷えちゃうよ。」

「大変!そうね、起こしましょうか。」

僕らはマッサージしていて動いていたので寒さを感じなかったのだが、寝ている綾さんの足先は足湯で濡れていたこともあり、完全に冷えきっていた。

 

僕は綾さんの頭の上まで歩いていき

「綾さん起きて。起きないと風邪ひいちゃうよ!」

と言うが綾さんは起きない。そこで今度はママの番だ。

「綾さん、風邪ひきますよ。起きてください。」

ママが綾さんの顔を舐めて起こそうとするも全く起きない。

最後は実力行使しかない。ママは今度は綾さんの鼻を軽く噛んだ。

「いたっ。んんんん…。寝ちゃった。」

ようやく綾さんが目を覚ます。

「うぅ。寒っ!」

綾さんが上体をムクッと起こしたので、僕は綾さんの頭から落ちそうになったがなんとかしがみつく。

 僕を頭に載せたまま綾さんはゆっくり起き上がり、再び足湯に足を浸した。

「気持ち良すぎて眠っちゃったよー。」

「大丈夫?綾さん。疲れてるんじゃない?」

そう言うと、ようやく頭の上の僕に気付いたのか、両手で僕を膝の上に降ろした。

ママも膝の上に乗ると

「綾さん、私たちの世話で大変ですよね…。ごめんなさい。」

と頭を下げた。ママは綾さんに助けてもらった後ろめたさも感じているのか、申し訳なさそうな顔をしている。

「私は大丈夫よ。タフだから!」

ニッコリと笑う綾さんの目にはどことなく疲れが見えた。

 

 翌朝、ママに起こされる。

「坊や、起きて。誰かが呼んでる。」

「え…。誰?」

寝ぼけているとママに咥えられてキャットスルーまで運ばれる。僕はいつものように冷たい土間で目がシャッキリとする。

外から

「サクラー。ココアー。」

と呼ぶ声がする。女性の声だが綾さんのものではないのは確かだ。

「僕の名前知ってる人って綾さんと病院の人だけだよね。」

「とにかく行ってみましょう。」

ママとキャットスルーをくぐって外に出る。声は足湯の方から聞こえてきた。

「サクラー。ココアー。ごはんだよー。サクラー。ココアー。」

足湯のところに青いつなぎを着て、母ちゃんと同じ白いゴム長を履いた中年のおばさんが立っていた。遠巻きで少し観察してみる。

「悪い人ではなさそうね。行ってみましょう。」

ママの後ろについていく。

「あー。来たのねー。あなたがサクラであなたがココアねー。おはよー。ごはんだよー。」

「あなたは誰ですか?」

「はい、ごはん。」

おばさんは僕の問いかけに答えず、タッパーを二つ開けて、ペットボトルからお皿に水を注ぐと僕とママに差し出した。

「え?綾さんは?」

ごはんよりもそれが気になる。 

「どうしたの?たべないの?これ綾のレシピだから美味しいわよ。」

「坊や、とにかくいただきましょう。大丈夫だから。」

いつもは綾さんと一緒に3人でごはんを食べるのだが、おばさんは何かを一緒に食べる気配が無いので、僕とママでいただきますをしてごはんを食べ始めた。なるほど、綾さんのごはんと同じ味がする。僕たちが食べ始めたのを見て、おばさんは白いゴム長と厚手の長い靴下を脱ぐと足湯に足を浸した。

「これが綾の言ってた足湯ね。はぁー。生き返るわー。」

と天を仰ぎながらフー。とため息をついた。そしてこちらを見てニッコリとほほ笑んだ。

綾さんのことを綾と呼ぶ。そして綾さんから僕らのごはんのレシピを伝授されている。さらにつなぎに長靴。これは酪農とかしてる人っぽい。

 

「このおばさん、もしかして綾さんのお母さん!?」

 

 僕の勘は当たっていた。

ごはんをキレイに食べ終わると、おばさんに

「ありがとう。美味しかったです!」

と言ってママと膝に乗った。するとおばさんが優しく撫でてくれる。

「サクラ、ココア。美味しかった?」

「はい。美味しかったです。ありがとうございます。」

頭を下げると、おばさんが語り始めた。

「私はね、綾のお母さんよ。綾がね、昨晩倒れちゃって。今日はピンチヒッター、お母さん。」

「えええええええええええええ!!!」

「あの子、こんなところまで毎日通ってたのね。」

「綾さん大丈夫なんですか?」

「綾はね、今日は1日入院するから、私にお世話お願いって。いつもあんまり自分から連絡してこないくせに、都合のいい子よねー。」

とおばさんが笑う。

「本当は保護したいのだけれど、サクラちゃんは緑雲荘じゃないとダメだから。ってね。毎日学校とここを行ったり来たりしてたみたいね。」

「ごめんなさい。私のせいで…。」

ママが昨日に続いて申し訳なさそうな顔をして頭を下げた。

「いつまでもこの生活だと綾ももたないわ。早く良い飼主さんが見つかるといいのだけれど。」

「おばあさんが帰ってきたら、もう大丈夫ですから。ご迷惑はおかけしませんから。」

ママがおばさんに言う。

 

 この言葉を聞いて僕はものすごく葛藤する。ママに真実を言うべきか言わぬべきか。その真実とは、ばあちゃんの事であるが、それを説明すると僕自身の事を話すことにもなる。果たして真実を言ってしまっても大丈夫だろうか。ママはきっと驚くし、悲しむに違いない。しかし僕に残された時間はあと329日。いつものように逃げて何事も先延ばしにしては前に進めないし、誰も幸福にはならないだろう。

 そして僕はママに真実を話す決心をする。


次話⇒<第20話


※本作品は小説投稿サイト「小説家になろう」に同時投稿しています。
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【ライトノベル】吾輩は猫になっちゃった(仮 第14話

<<これまでのお話>>

はじめに


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<<第14話>>


 綾さんを見送って、僕たちはトイレを済ませると、すぐに押入れの中に戻った。

それはごはんを食べるとすぐに眠くなるからだ。猫というのは本当に良く寝る動物だということを僕は身をもって知った。僕の場合は子猫というのもあるのだろうけれど、ママも結構寝ていたし。

 

夜には綾さんがやってきた。

綾さんの車の音には何か特徴があるのだろうか。ママは綾さんの車とほかの車の音を聞き分けているようで、綾さんが来ると寝ていてもすぐに起きて耳をピクピクさせていた。

「坊や、綾さん来たみたい。ごはんの時間よ。」

と言うと、僕を咥えて押入れから飛び降りる。

 

キャットスルーを潜り抜けると、足湯の方から声がする。

「サクラちゃーん、ココアくーん。」

「こんばんはー。」

「こんばんは!綾さん!」

僕たちはそれに答えながら縦になって足湯の方へと向かう。

綾さんはいつものようにごはんの準備をしている。

ごはんの準備が出来ると、3人で一緒にいただきますをしてからごはんを食べた。
 

僕は相変わらず生もんじゃ。ママは白身の魚と野菜。綾さんはラップに巻いたおにぎりと、タッパーに詰めたブロッコリーやウインナーや唐揚げのようなものを食べている。

3人とも食べているものはバラバラだったが、やはり人で一緒に食べるごはんはとてもおいしかった。

しかし、食べながらも僕は綾さんのことが気になっていた。綾さんは毎朝毎晩、ママや僕にごはんをくれるために来てくれている。いつから綾さんはこの生活になったのだろうか。この近くに住んでいるのだろうか。学校はどうしているのだろうか。

 

そんなことを気にしながらも、僕はごはんを完食し、お皿をキレイにペロペロと舐めた。

「ごちそうさまでした。」

と言ってから僕は、フォークに刺した唐揚げを食べている綾さんの膝の上によじ登る。

「綾さん、今どうしてるの?」

と聞いてみる。すると

「おいしかった?そっか。良かった良かった!」

と言って綾さんに頭を撫でられる。

「いや、そうじゃなくて!綾さんここの近くに住んでるの?」

と再度聞いてみる。

「ん?ココアくん、これ食べたいの?ダメよ、これは塩分も油も多いから。」

綾さんは今度は持っていた半分食べかけの唐揚げを全部頬張った。

うーん、やっぱり僕の言葉は伝わっていないようだ。僕には人間の言葉も猫の言葉もわかるのだけれど、綾さんには猫の言葉はわからないようだ。ちょっともどかしい。

しかし、綾さんの生活となりは、しばらくして判明することになる。

 

数日後の夜。こうして僕たちが綾さんにご飯をもらっていた時だ。

綾さんがこう切り出した。

「ココアくんもそろそろ病院行かないとね。サクラちゃんも定期健診ね。」

「び、病院?いや、あ、あの僕ピンピンしてますけど。」

病院が大嫌いな僕が強がってみせると

「坊や、お病気しないために病院に行くのよ。大丈夫。怖くないから。」

とママに諭される。

 

翌朝、ごはんを食べ終わると、僕とママは綾さんが用意したキャリーケースに入れられて病院に行くことになった。

綾さんは軽自動車の助手席にキャリーケースをシートベルトで固定すると、車のエンジンをかけた。

車の中では浜省の曲が流れていた。

いまどきの女子はEXILEとか三代目J Soul Brothersなどを聞きそうだが、ちょっと男勝りで少しやんちゃなイメージの綾さんに浜省はなんだかぴったりな感じがして少しおかしかった。

 

車に揺られてどれくらい時間が経っただろうか。僕とママは食事をしたおかげで眠っていたが、綾さんの

「着いたわよー。」

という言葉に目を覚ます。

キャリーケースの中からなので、見える景色は限定的だったがそこは雪がありつつも緑豊かな公園のようなところだった。

綾さんの持つキャリーケースに揺られていると、何かの建物の中に入った。

 

そこはまさに病院の待合室。という感じだったが、普通の病院とは少し様子が違った。
それは犬を抱っこしたり、キャリーケースを持った人がいっぱいいたからだ。

これが動物病院か…。キャリーケースの金網状の扉のところから見回すと、ぐったりして辛そうにしている大型犬や、キャリーケースの中で興奮して背中の毛をそば立てて「病院やだよ!帰ろうよ!」と言って暴れている猫、ぐっすり眠って夢見心地のフェレットの兄弟など色々な動物がいた。
「あなたの猫の方が可愛いわよ。」などとお互いのペットの褒め合いをする奥様連中みたいのもいるが、ほぼ一様に飼主さんは不安げな顔をして自分のペットに「大丈夫だからね。」などと声をかけている。
 

キャリーケースの扉のところからそんな様子をかぶりつきで見ていると、綾さんがぬん!と顔を出して

「ちょっと待っててね。」

と言って、廊下の方へ消えて行った。

「うおー。超不安なんですけど。綾さーん!」と心の中で叫んでいると、しばらくして綾さんが白衣を着て現れた。

髪の毛を後ろで縛って、表情もキリっとして先ほどまでの生活感のある綾さんとはまるで別人だった。

綾さんはキャリーケースを持ち上げると膝の上に置いた。


さらにしばらくすると、受付から声がかかる。

「ハヤミさーん。」

「はーい。」

綾さんが立ち上がるのと同時にキャリーケースが持ちあがる。
綾さんの苗字はハヤミなんだな。という思考よりも、ついに僕らの番か…。というのが先だった。


診察室に入ると、そこは人間の病院とは少し違っていた。

先生のデスクやパソコンやレントゲン写真を差すやつとか、患者さんというか飼主さんの座る椅子という感じはそのままなのだが、その奥にいきなり手術台のようなものが見える。
その物々しさに怯えていると、ママが

「大丈夫よ。」

と言って舐めてくれるのだが、全然だいじょばない!(=全然大丈夫じゃない!)見たこともない器具や機械がいっぱい目に入ってくる。


すると、まずママがキャリーケースから綾さんに抱き上げられて、診察を受ける。

「サクラちゃんだね。」

と白髪で眼鏡の先生がカルテのようなものを見てから

「じゃ診察台へ。」

と言って綾さんを促す。

ママは籠の乗った体重計にのせられて体重を計った後、今度は手術台みたいな緑色の台に乗せられて、聴診器を当てられたり、体中を触診されたり、口をいじられて歯の様子を見られたりしている。

綾さんがその都度、ママの体位を変えたりしている。とても慣れた手つきだ。

「うん。なるほど。じゃぁ採血。」

と白髪眼鏡先生が言うと、綾さんは今度は奥から注射器を持ってきた。助手らしき若い男性も1人いるのだが、その男性を差し置いて綾さんはテキパキと作業した。綾さんはここで研修でもしているのだろうか。

ママが診察台の上で綾さんのされるが儘にしていると、白髪眼鏡先生がママの右腕に注射器をブスッと指して採血をした。思わず目を逸らす。なんだか自分がされているようで体がむずむずする。しかし採血はあっという間に終わった。

「結果はまた明日でいいかな?」

「はい、先生。」

そう言うと綾さんに抱かれてママがキャリーケースに戻される。

「ママ、痛くなかった?」

と聞く間もなく、今度は僕がママと入れ替わりにサッと取り上げられる。

「ちょ、ちょっ、ま…って。」

否応なく綾さんは僕を抱き抱えて飼い主さんの席に座った。

白髪眼鏡先生が

「この子は?」

と聞くと、綾さんがそれに答えるのだが、その内容が衝撃的すぎて僕の思考は一旦停止することになる。



次話⇒<第15話



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【ライトノベル】吾輩は猫になっちゃった(仮 第13話

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<<第13話>>


 翌朝、やはりママに起こされる。

「坊や起きて。」

「ん…。うん…。」

眠くて全然瞼が開かない。瞼が開かないどころか体も思うように動かない。

人間の時も寝坊助だったけども、子猫になった僕にとって朝起きるということは本当に苦手なことになっていた。

ママはそんな僕を見越してか、寝ぼけた僕を咥えて、キャットスルーへと向かう。

キャットスルーの手前で降ろされると

「さぁ、ごはんよ。起きなさい。」

と僕の顔を舐めてくる。それがものすごく心地よいのだが、勝手口の土間の冷たさもあって、急に目がシャッキリしてくる。

「行きましょう。」

ママがキャットスルーを潜り抜ける。

「待ってよ、ママ。」

僕も後に続く。

 

朝早いのだろうか。外はやはり寒いのだが、快晴で日光が雪に反射して眩しいくらいだ。小鳥たちが太陽を祝福するかのように鳴いている。

僕たちは昨晩と同じコースで足湯へと向かった。

すでに綾さんが足湯の付近でごはんの支度をしているのが見える。

「サクラちゃーん。」

用意が出来たのか綾さんが呼ぶと、ママも答える。

「おはようございまーす。」

僕たちは小走りで足湯へと向かった。

 

綾さんは足湯のベンチに僕たちのごはんや水を据えると僕たちを迎えてくれた。

「綾さんおはよう!」

ベンチによじ登ると

「おはよう。サクラちゃん、赤ちゃん。赤ちゃんのごはんはこっちね。」

と言って、ごはんの器を二つ差し出す。ママとは別に今日は僕専用の器があった。

「ありがとう。綾さん。」

僕とママは

「いただきます。」

と言ってから並んでごはんを食べることにした。
 

ママの、「これはお肉で、これはニンジンですよ!」という見た目丸わかりの少しゴツゴツとしたごはんに比べ、僕のごはんは離乳食だからなのか、ミキサーにかけた感じのドロッとしたごはんだ。まるでまだ焼けてない生のもんじゃ焼きみたいな感じ。全体的に茶色いのだが、ところどころに緑色やオレンジ色のものがある。

恐らくお肉やニンジンや緑黄色野菜などをミキサーにかけているのだろう。僕はニンジンが嫌いだったのだが、とりあえずペロっとひとくち食べてみると、思いのほかおいしい!北海道のニンジンは抜群にうまいのかもしれない。僕は生もんじゃを不器用な舌でペロペロと食べていった。ママはとなりで

「綾さんの作るごはんは本当においしいわ。」

と言いながら、時折目をつむりながら本当においしそうに食べている。

綾さんは足湯に浸かりながらトートバッグから水筒を取り出し、湯気の出る甘い香りのする飲み物を飲み、菓子パンのようなものとバナナを頬張りながら僕たちをあの笑顔で見守っていた。

 

とても幸せであったいかい時間だった。

家族団らん。と言うのだろうか。みんなで一緒に笑顔で楽しく取る食事。とても久しぶりな気がする。

人間のとき、最後に家族で団らんしたのはいつだろうか。

そんなことを考えて、しばらくごはんを食べるのも忘れて僕はボケ―っと口を開けてママと綾さんの顔を見ていた。

「赤ちゃんのお口には合わなかったかな?」

と綾さんが言う。ママも

「坊や、このごはんキライ?」

と聞いてくるので

「いや、すんごくおいしいよ!これ!」

と我に返ってごはんをガッツガツ食べた。

とても素朴で、とても原始的だけれども、こんなところに幸せってあるんだな。などと思っていると、何故だか涙がこみ上げてきたが、僕はそれを振り切って忘れるように夢中でごはんを食べた。

 

気が付くと、僕は「これ以上舐めるところありませんよ!」というくらいに器をペロペロと舐めてキレイにしていた。子供の頃、よくお皿を舐めると「お行儀が悪いわよ!」と母ちゃんに怒られたものだが、僕的にはそれは「汁一滴までおいしいです!」の現れでもあった。犬や猫にはこれが許されるのだから、なんだか嬉しいような。

「赤ちゃんには足りなかったかしら。」

綾さんが言うので

「うん。もっと食べたいな。超おいしかったよ。ごちそうさまでした。」

と頭を下げてお礼をすると、綾さんに突然抱き上げられた。
 

また鼻キスをされるのかと思ってドキドキしていると、綾さんは僕を膝の上に仰向けにして載せて僕の股間をおもむろに左手でガバッ!と開いた。

「え?綾さん!な、何すんの…。」

ママに助けを求めようと、ママの方をチラッと見るも、ママはお水を飲んでこちらに背中を向けている。ほぼ無抵抗な僕はされるが儘だ。

「男の子ね!」

と言って綾さんはウンウンと頷きながら納得した顔をしている。股間を見られた恥ずかしさで僕が赤面していると綾さんはそれを知ってか知らぬか

「名前考えなきゃね。」

と言って僕を開放した。


ママは食事を終えて、お水を飲んでからこちらに近寄ってきて、綾さんの膝の上に乗った。

僕は綾さんの左膝、右の膝にはママ。

綾さんは両手でそれぞれ僕たちの頭から背中をやさしく撫でながら思案している。

やがて

「そうね…。」

と言ってから、綾さんは一度天を仰ぎ、その後飲みかけの水筒のコップを見てから言った。

「ココアってどう?可愛くない?」

ママに向かって尋ねる。

「いいですね!ココア。」

ママが答えると

「決まり!君は今日からココアだ!」

と言って僕を再び抱き上げて、いきなり鼻キスをした。

 

命名「ココア」

 

こうして僕は創太改めココアとしてしばらくの間、生きて行くことになる。



次話⇒<第14話



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吾輩は猫タイトル画像
 

【猫絵】ランちゃんを描いてみた!その2(水彩画)

Twitterの大親友、ランとシマ(@ayaran0608)さんの飼い猫
ランちゃんが4月1日に17歳のお誕生日でしたので、お祝いに描いてみました!

ランちゃん2

今回は、いつものスケッチブックではなく、少し大きめの水彩用紙に描いてみました。

ちなみに前作はこちら↓
ranchan3

小さいスケッチブックに小さく描いたので、結構粗いですねー。

この絵のときより上達しましたかね!


メイキングはこちら↓

まずはデッサン。
DSC_0287

輪郭は少し濃いめに。模様なども薄ーく描いています。


そして今作から登場のマスキングインク!!
DSC_0260
 
このインクを塗ることによって、色を塗りたくない部分をマスキングできます!!

こんな便利なものもっと早く知ってれば。。。

このインクを使って、ランちゃんをマスキング。

DSC_0289

 そして、背景をたっぷりの水で塗って行きます。

DSC_0291
 
今まではマスキングしていなかったので、あまり多めの水で描けなかったのですが、今回は結構大胆に塗れました。

そしてマスキングインクをはがすと。。。

DSC_0292

綺麗に輪郭を残して背景が塗れました!

ここからはランちゃんを描いていきます。

まずは薄い色から。

DSC_0293
 
だんだんと濃くしていきます。

DSC_0294
 
おおまかな色を塗ったら、細い筆で目や毛並を描いていきます。

DSC_0296
 
ある程度、顔が描けてくるとものすごく立体感出ますね♪

体もこの調子で描き進みます。

DSC_0298
 
毛並感や色合い、輪郭などを調整し、

最後にハイライト、ブラックを入れて完成♪

ランちゃん2
 
今までの絵は小さなスケッチブックに描いていたのですが、今回は少し大きめの水彩用紙に初挑戦。
マスキングインクも使いましたし、新しい技法も使ってみました。 
そんなことなどもあって、いつも2,3日で描き上げるところが、結構時間かかって、お誕生日に間に合わないという。。。(;・∀・)


 <飼主さん紹介>
ランとシマさん @ayaran0608
飼い猫ランちゃんはもちろん、先代猫のシマちゃんや保護猫ちゃんたちのツイートも。
姉妹でハンドクラフトをやっていて、とにかくセンスと技術がすごいのでお二人は僕のハンドクラフトの師匠でもあります。
姉妹で保護猫活動をされていて、保護した猫ちゃんたちの里親探しの譲渡会などもされています。
(保護猫活動資金捻出のためにハンドクラフト作品を譲渡会などで安価にバザーで販売されていますがこれは必見です!!)
猫を飼いたい方は是非チェックしてみてください♪

【爆笑&激カワ】猫としっぽver.2(猫GIF動画9枚)

以前記事にした『猫としっぽ』ですが爆笑&激カワGIFを新たに入手したので過去記事のGIF4枚に加え、新バージョンでお届けいたします。


猫のしっぽって猫の感情が現れます。

怖かったり、興奮してたりすると太くなったり、

イライラしてるとブンブン振りまわしたりします。

飼い主さんは猫のしっぽのフリ具合で猫ちゃんの感情を読み取るのも大事ですよ。


そんな猫のしっぽですが、彼らが意識的に動かしているわけではないんですよね。

なので。こうなっちゃいますね。。。

(スマホなどの場合は画像をタップしてご覧ください)

こちらの子猫ちゃん。ブンブンしっぽを振りながら。。。
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最後はパクッ♪

可愛すぎる。。。


こちらの猫ちゃんはサマーカットしたチンチラちゃんでしょうか?

ライオンみたいなしっぽになってますが、おっさん座りでしっぽをブンブン。
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こういうしっぽも可愛いですよね♪


こちらの猫ちゃんは自分のしっぽを捕まえて。。。
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でんぐり返るでんぐり返る。。。


こちらの猫ちゃんも。。。
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やっぱでんぐり返って落下!!


こちらはしっぽフリフリしていると。。。
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って自分でドッキリ仕掛けて自分でびっくりしてどうすんの!!!


こちらはお母さんのしっぽで遊ぼうとすると。。。
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ごめんにゃさい。。。

っていう手が可愛い!!!


こちらもお母さんのしっぽで遊ぼうとすると。。。
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びっくりした!!!

しっぽが別の生き物みたいに思うのでしょうかね?


こちらは自分のしっぽを追いかけて。。。
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どんなに追いかけても捕まらないしっぽという生物。。。

彼は最後捕まえることができたのでしょうか。。。


そして最後ですが、こちらはワンちゃんと猫のほのぼのとした風景ですが。。。
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ワンちゃん『あーーーー。暇だわーーー。』

ペチペチペチペチ。。。

猫ちゃんの我慢強さというかね、動じない不動の心というかね。

見習いたいと思いますwww
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